みなさんこんばんは
愛知県豊田市にある
剛鍼灸院 豊田です
突然ですが、
やっとお子さんを授かりこれからというときに流産を繰り返してしまう・・・
1人目は無事に出産し、当然2人目もすぐにと思っていたのに流産が続いている・・・
とても悲しい経験ですが、このようなつらい経験をされた方が実は多くいらっしゃることをご存じでしょうか?
残念なことに、実は妊娠をしても10~15%が流産となり、厚生労働省の研究によると、2回の流産既往が4.2%、3回流産の流産既往が0.88%という結果がでています。
妊娠をすることができても流産を2回以上経験されたり、死産の経験をされるなどで結果的にお子さんを得られない状態
のことを「不育症」と厚生労働省は定義しています。
この不育症には、妊娠反応のみが陽性で、赤ちゃんの袋が見える前に流産してしまう科学流産は不育症の流産回数には含まれていません。
不育症の原因
不育症原因として挙げられるものは、以下のものがあります。
- 免疫学的異常
・抗リン脂質抗体陽性
・同種免疫異常 - 内分泌学的異常
・甲状腺機能異常
・糖代謝異常
・プロラクチン分泌異常 - 子宮形態異常
- 染色体異常
ですが、原因がわかるものはごくわずかで、65.2%の方はリスク因子がわかっていません。
さらに、偶発的な流産の原因のほとんどが胎児の染色体異常が原因といわれています。
流産はとてもつらく、自分が悪かったのではないか、なにか良くないことをしてしまったのではないかと自分を責めてしまう方も少なくありません。まずは、ご自身を責めないでください。
不育症の治療方法
病院での不育症の治療は、原因となるものに対しておこなわれます。
子宮形態異常がある方は手術を行うことが治療となり、甲状腺ホルモン異常がある方はホルモン治療を行なう。免疫学的異常が分かった方であれば抗凝固療法などをおこないます。
しかし、原因がわからない原因不明となった場合どのように対処いたらいいのでしょうか。
不育症を東洋医学で考える

東洋医学の考えで妊娠継続に重要な役割をしているのが、
- 五臓の腎
- 血の巡り
となります。
①腎とは
腎には、先天の気と後天の気があります。腎の気は、生きるために必要なエネルギーや栄養を蓄えているところであり、人の成長・発育・生殖に大きく関わっています。
腎の気は、長時間の労働・性交過多・体の老化などによって消耗され衰えるといわれています。腎の気が消耗されてしまった状態では、赤ちゃんを育むための力が発揮されなくなってしまいます。
②血とは
人の体に必要な血液や栄養のことをいいます。
体の冷え・ストレス・過剰な水分摂取などによって血の流れが滞ってしまうと、血液循環が悪くなり、胎児に十分な栄養がいかなくなってしまいます。また、食生活の不摂生・胃腸機能の低下・出血により血が不足してしまうと体の血液や栄養が不足した状態となり、子宮内膜が十分な厚さにならず流産へつながってしまうこともあります。
流産しないためには
病院での検査では異常がみられなくても、体質的に流産しやすい状態になっているかもしれません。
大切なことは、「妊娠しやすい体質」、「流産しにくい体質」をめざしていくことです。
専門外来|不育症