指を曲げるとカックンと引っかかる「バネ指」が女性に多いのには理由があります

豊田市ばね指外来

みなさんこんばんは
愛知県豊田市にある
剛鍼灸院 豊田です

最近、手の指に痛みが出たり、指を曲げて戻す時に曲がったままで戻せないといったことはありませんか?

今回は、女性に多い「ばね指」について症状と鍼灸でできることを説明させていただきます。

ばね指とは

まず指は、腱(けん)が筋肉を収縮させることで曲げ伸ばしをすることができます。この腱が、腱鞘(けんしょう)というトンネルの中で、滑らかに動かなくなってしまうことで手首や肘でも起こる腱鞘炎が指で起こったものです。

指に痛みや引っかかるような感覚がでたり、突然「ポンッ」と音を立てて動く症状が現れるのが特徴です。一番は手の使い過ぎによっておこるのですが、女性に多い症状ということも特徴です。

豊田市ばね指治療

ばね指と女性ホルモンの関係

女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)は、ばね指の発症と深く関わっていると言われています。女性ホルモンが活発に分泌される妊娠中や、ホルモンバランスが不安定になる更年期など、女性ホルモンの乱れやすい時期に発症しやすいです。

1、エストロゲンと腱の弾力性

女性ホルモンの1つであるエストロゲンは、体のさまざまな組織に影響を与えますが、特に腱や靭帯の弾力性を保つ役割があります。このホルモンが過剰に分泌されたり、急激に減少したりすることで、腱の柔軟性が損なわれてばね指の症状があらわれやすくなります。

2、更年期とコラーゲンの減少

更年期には、エストロゲンの分泌が減少することで、コラーゲンなどの弾力を保つ成分が減少し、腱鞘が硬くなり、ばね指の症状につながります。

3、自律神経の乱れ

女性ホルモンのバランスが乱れることは、体の調整をしている自律神経の働きにも影響します。自律神経の働きが乱れることで、血行不良が生じやすく、腱鞘への血流が悪くなることで炎症が引き起こされやすくなります。

ばね指の治療方法

ばね指の対処方法は、一番は、まず「休めること」です。その他は、サポーターを使用したり、注射を打つ、症状が強い場合は手術といった方法があげられます。

ばね指の治療

鍼灸治療では、

痛みの軽減と血行促進でコブが小さくなる

鍼灸治療には、痛みの緩和・炎症の抑制の効果があります。また、指の周囲のツボに鍼をすることで、血行が改善され炎症を鎮めることができます。血行が促進されることで、腱や関節に栄養が届きやすくなり、組織の回復が早まり、痛みの緩和や指の動きの改善につながります。

ホルモンバランスの調整

鍼灸治療には、女性ホルモンのバランスを整える働きもあります。痛みの出ている部位に鍼をするだけでなく、全身を調整するツボに鍼をすることで、体全体の調子や、ホルモンバランスが整いやすくなり、早い改善が望めます。これは、自律神経にも言えることで、様々な緊張から交感神経が過剰に高まり、ばね指に悪影響を及ぼしますので、鍼灸治療をすることで治療に必要な副交感神経を優位になっていきます。

ばね指の痛みや炎症による症状は、経過が長くなるほど治りが悪くなりますので、お困りの方はご相談ください。