みなさんこんばんは
愛知県豊田市にある
剛鍼灸院 豊田です
~つわりに悩む妊婦さんへ~
こんなお悩みありませんか?
- 一日中吐き気がおさまらず吐いてしまう
- お腹がすくと吐き気が酷くなる
- 普段の何気ないにおいが急に苦手になった
- よだれが飲み込めない
このような症状を緩和させる方法の一つに、鍼灸治療があります。
今回は、つわりに悩んでいる妊婦さんへ、鍼灸師の立場からつわりの改善策について簡潔にお話しします。
つわりの原因
つわりのはっきりとした原因はいまだに解明されていませんが、妊娠に伴う
- ホルモン分泌の変化
- 代謝の変化
- 精神的変化
などの体の急激な変化に適応できないためといわれています。
そして、2023年12月に、国際研究チームがある特定のホルモンが「つわり」に関係しているとわかったと英科学誌Nature(ネイチャー)に掲載されました。
研究結果によると、「つわり」は妊娠中のお母さんが赤ちゃんから胎盤を通じて受け取る特定のホルモン(GDF15)が関係しているとのことです。このGDF15というホルモンの値が高くなればなるほど、「つわり」が酷くなることがわかりました。
妊娠前からGDF15の値が低く、妊娠よってGDF15の値が上昇するにつれて、つわりを経験する可能性が高く、つわりが重症化するリスクも高い。逆に、遺伝性血液疾患によってGDF15の数値が慢性的に高い女性は、妊娠中に嘔吐や気持ち悪さを訴える方が非常に少なかった。ということがわかったそうです。
そのほかにも、自律神経の乱れや心理的・社会的ストレス、周りの環境なども影響するといわれており、つわりが起こる仕組みはとても複雑です。
病院での対処方法
妊娠中でも服用できる吐き気止めや漢方、ビタミン剤が処方されたり、つわり症状が重い場合には点滴治療をおこなうこともあります。ですが、未だにつわりの特効薬と呼べる薬はありません。
そこで取り入れて欲しいのが鍼灸治療です。
鍼灸治療でできること

鍼灸治療では、
- 胃腸の働きを高める
- 自律神経を整える
ことができます。妊娠中は、女性ホルモンの影響によって胃腸の働きが低下しやすくなっています。そこで、胃の働きを高めるツボを使うことで、働きを正常な状態に戻し、吐き気や悪心などのつわり症状を緩和させます。また、自律神経を整えることで体の緊張をほぐし、不安感やストレスを和らげます。
妊娠中に鍼灸治療は大丈夫なのか
鍼灸は良いとは聞くけど、妊娠中に鍼をして大丈夫なのか?お腹に鍼やお灸をして、赤ちゃんは大丈夫なのか?と心配される方もいらっしゃいますが、鍼灸治療では、背中や手足にある胃腸の働きを高めるツボを主に使い、お腹は温めたりする程度なので安心してください。
妊婦さんの約80%が経験するといわれている「つわり」ですが、症状やつらさは人それぞれ違い、さらに妊娠中は1日のなかでも体調が変わってしまい、周りの方からの理解が得られにくいのが現状です。また、病院で相談しても
- いつか治まるから我慢するしかない
- つわりは病気ではないから
と言われてしまうこともあります。
いつか楽になると思って我慢していると、脱水や栄養失調状態になり、お母さんや赤ちゃんにも影響が出てしまうこともあります。なるべく万全の体勢で出産に臨めるように、一人で悩むことなく、まずはご相談ください。私たちと一緒に乗り越えましょう。
※つわりが酷くて来院できない方には、往診もおこなっておりますのでお気軽にお問い合わせください
専門外来|つわり